公務員予備校に通い始めるべきタイミングは、実は一律ではありません。目指す職種はもちろん、現在のあなたの状況、例えば大学生なのか、働きながら目指す社会人なのかといった属性によって、確保できる学習時間は大きく変わるからです。
さらに見落とせないのが、合否の鍵を握る「法律科目」の習得に必要な期間です。
この記事では、各属性別の最適なスケジュールを整理するとともに、法律学習の特性から逆算した「失敗しないための開始時期」を詳しく解説します。今の生活スタイルと照らし合わせながら、あなたにとってのベストな選択肢を見つけてください。
公務員予備校はいつから利用するべきは勉強時間と試験時期から逆算
公務員予備校の利用時期、基本的な考え方としては、勉強時間と試験時期から逆算して考えるべきでしょう。これがベースになります。
ご存じの通り、公務員試験には種類があり、それぞれ難易度等も違いますので、当然に勉強時間も均一ではなくなります。難易度が高い試験はそれだけ準備期間も長くなる、ということになります。
また、試験時期も違う場合があります。予備校も試験で良い結果を出すためのものなので、そこをゴールとすればスタート時期も合わせる必要があるでしょう。
後に細かくご説明しますが、一般的に言って、試験日から逆算して長くて1年+α、短くても半年ぐらい前から予備校利用するといいと思います。
【重要】志望先によって「法律科目」の重みが変わる
逆算スケジュールを立てる上で、もう一つ絶対に無視できない要素があります。それは、あなたの志望先に専門試験(法律科目)があるかどうかです。
法律科目は、単なる暗記量で押し切れるものではなく、知識が脳に馴染むまでの熟成期間を必要とします。そのため、専門試験がある区分を目指すなら、通常の逆算スケジュールよりもさらに余裕を持った開始時期が求められます。
以下の表で、主要な試験ごとの法律科目の重要度をまとめました。
| 試験区分 | 法律科目の重要度 | 予備校開始の切実さ |
|---|---|---|
| 国家総合職・一般職 | 極めて高い(合否の直結) | 1年前〜(法律の熟成が必要) |
| 地方上級(都庁・県庁等) | 高い(主要な得点源) | 1年前〜(先行逃げ切り推奨) |
| 裁判所事務官 | 極めて高い(専門記述もアリ) | 1年前〜(民法の深い理解が必須) |
| 市役所(教養のみ) | 低い(ほぼ出題なし) | 半年〜(教養対策に集中可能) |
| 警察官・消防官 | 中〜低(基礎知識程度) | 半年〜(体力試験とのバランス重視) |
公務員試験の勉強時間は?
次に勉強時間を検討してみましょう。一般的に、地方上級・国家一般職レベルの合格には約1,000時間以上の勉強が必要とされています。これを1年前から開始した場合のスケジュール感は以下の通りです。
- 1日あたりの平均勉強時間: 約3時間
- 直前期(年明け以降): 5時間〜
- ポイント: 1年前から始めれば、社会人や現役大学生でも無理のないルーティンとして組み込むことが可能です。
なぜ「1,000時間」あっても法律科目で挫折するのか
単に時間を積み上げれば良いわけではありません。多くの受験生が直面する壁が、「主要5科目(法律3科目・経済系2科目)」の優先順位ミスです。
特に法律系(憲法・民法・行政法)は、理解に時間がかかる一方で配点が高く、後回しにすると直前期にパンクします。1年前から予備校に通う最大のメリットは、この「重たい科目」を先に潰せる点にあります。
1週間で何時間勉強するべき?
以上の勉強時間を鑑み、勉強時間は週単位で21~28時間必要と考えるべきです。
1000時間勉強時間として必要なので、休憩日含めるとして1日換算で3時間は勉強時間として必要だと思います。
スケジュールは週単位で立てるべき
週単位で出してるのは、その方が進捗を測りやすいからです。日によってはそのマストをこなせない日も当然あるわけで、気持ちとして余裕持たせるために週単位で勉強時間は考えるべきですね。
2時間しかできなかった日があれば土日でリカバリーするとか、終端に進捗を見ていきましょう。
- 国家総合職レベル:1年+α程度(3時間/day)
- 国家一般職・地方上級レベル:1年程度(3時間/day)
- 地方一般レベル:6か月~8か月程度(3時間/day)
- 高卒一般レベル:半年程度(3時間/day)
公務員試験の試験日は?
道程の長さが分かったので逆算点である試験日を見てみます。
- 国家総合職:4月
- 国家一般職:6月
- 国家専門職:6月
- 地方上級・政令市:6月
- 地方一般:6月
- 地方高卒:9月
国家総合職は2023年度より試験日が前倒し計画がなされ、2024年度は3月試験になるので注意が必要です。
基本的には6月頃に集中しているようなので、ここを逆算点にして予備校利用開始すると良いでしょう。
この章まとめ:結局公務員予備校入学時期はいつか
ということで、公務員試験別で適切な予備校利用開始時期をまとめてみましょう。
- 国家総合職クラス:受験年の前年度年末
- 国家一般職・地方上級:受験年の前年度6月頃
- 市役所等地方一般:受験年の前年度9月~年末頃
- 高卒レベル:受験年の3月頃
あくまで目安ですが、コツコツと毎日勉強するという前提であれば、この時期に予備校利用、つまり、勉強開始でいいと思います。
公務員試験は難関国家資格試験とは異なり、あくまで就職試験です。その分野の専門知識をしっかり理解するというものでもなく、広く浅く知識を問われたり人物なりを見られるものですから、必要以上に時間をかけるべきではなく、その意味もあまりありません。
ある程度決まった期間内できっちり勉強して挑んだ方が良いと思います。ですから、あまり早い時期から勉強は始めなくてもいいかなと思っています。早く始めるにとしても「ちょっと早め」程度で十分。
大学生が公務員予備校を利用すべき時期
公務員試験は就職試験です。資格試験とはそこが大きな違いですので、属性別の開始時期は大事ですよね。
公務員試験で最も多い受験生が大学生だと思いますので、まずは大学生が公務員予備校を利用すべき時期についてお話ししましょう。
上で述べてる通り、狙っている公務員試験の試験日から逆算した時期から利用すべきでしょう。試験は4年時に受験することになろうことから、
- 国家総合職:2年時の年末
- 国家一般職・地方上級:3年時の6月頃
- 市役所等地方一般職:3年時の9月~年末頃
国家総合職だけは試験時期と勉強時間の関係でだいぶ早めになりますが、他は3年時の始動でいいと思います。必要以上に早期に始めなくてもいいですが、あまり遅くならないようにしましょう。遅くとも夏休みには勉強始めたいですよね。
勉強は継続させることに注力
勉強時間は1日換算で3時間4時間程度を念頭に置いていますが、このくらいが毎日継続させるための上限値だと思います。
学生さんだと勉強時間取れそうだと思いがちですが、実際そんなことはないはず。人によっては大学受験時に結構張り詰めた受験勉強をした方がいるかもですが、状況が違います。その頃の無茶はもうできないと考えた方が無難。
それに、大事なのは試験日までコツコツ&淡々と勉強を続けること。ペース考えないと息切れです。勉強だけして生きてるわけじゃないと思います、先は長い、地道に行きましょう。
大学1年生・2年生の予備校利用は早すぎる?
大学1年生・2年生の予備校利用は早すぎるのでしょうか?
すでに大方お話していますが、ダメとは言いませんが、そんなに早く始める必要はないと思います。在学中に司法試験合格目指すのならわかりますが、これはあくまで就職試験にすぎません。
そんなに知識詰め込んでもあまり役に立たないと思います。国家総合職は2年時の終盤から始めることもありますが、出なければ必要ないと思います。
高校生が公務員予備校を利用すべき時期
高校生が公務員予備校を利用すべき時期は、3年生になった春、新年度からでいいと思います、早くてもその年の年明けしばらくたってから、2月3月頃かな?
試験日は9月頃、教養試験のみですから、そこに合わせて予備校利用するといいでしょう。
社会人が公務員予備校を利用すべき時期
最後社会人ですが、そもそも社会人が公務員になれるのでしょうか。結論から言えば、社会人でも公務員になれます。
社会人が公務員になるルート
社会人が公務員になる道筋(ルート)は2通り。ひとつは、一般枠からの採用を目指す。一般的に大学生が通るルートとお考え下さい。この場合は大卒である必要はありますが、それ以外は年齢要件だけです。
基本的に20代であれば問題はないでしょう。
それともうひとつ、公務員には社会人枠というものがあります。民間枠と言ったりしますが、即戦力として民間企業からの登用枠というものがあります。
どこの自治体でも実施しているとは言えませんが、興味があれな検討してみるのもいいと思います。
社会人は1年前が予備校利用の目安
社会人の公務員にも予備校を利用すべきでしょう。一般枠なら大学生と同様ですし、民間枠でそれ用の講座が存在します。
社会人の場合は試験の1年前目安に勉強開始、予備校利用すべきでしょう。この枠は9月に実施される場合が多いようなので、受験前年御9月10月から利用するのが良いでしょう。
1日の勉強時間を想定して早期に準備が吉
大学生よりも早めに予備校を利用すべきだと思います。それはなぜか?社会人は勉強時間が見えない場合が多く、1日の勉強時間がまとまって取りづらいという特性があります。
大学生はまとまった時間で勉強することも可能ですから、その点不利な社会人が同時期に始めるのは不利。ハンデを最小限にするためにも余裕をもって開始しましょう。その方が後悔はありませんから。
公務員予備校選び失敗しない2つのポイント
それぞれ、公務員予備校利用な適切な時期がわかりました。次は実際の予備校選びですが、どういったポイントで選ぶといいのでしょう?
自分の受験する公務員試験の対策講座がある予備校を選ぶ
自分が受験する予定の公務員試験対策講座がある予備校を選びましょう。
公務員予備校は数多ありますが、すべての予備校がすべての公務員試験に対応しているわけではありません。
国家総合職試験対策講座はあるが高卒程度の試験の対策講座はないとか、市役所等一般試験講座はあるが国家総合職はないとか、そういう感じです。
これは予備校毎に異なりますので、自身で確認する必要があります。
通信講座(オンライン)を受験すべき
イマドキの公務員予備校、基本的に通信講座で受講するのが主流になっています。なぜなら、その方がニーズが多いしコストも下げられるから。他にもメリットが多い。通学講座を持っているところもありますが、主流はオンライン、ですので、予備校は通信講座受講のつもりで探すといいでしょう。
資格試験講座の世界は完全に通信講座主流の市場であり、コロナの影響もありますが、通学講座をやめた大手予備校もいくつかあります。公務員講座もその流れに乗っかっていますね。
もちろん、通学が良いという方もいるかもしれませんが、ニーズはオンラインに移行しており、通学オンリーで探すと選択肢を狭めることになります。以下、通信講座と通学講座の主なメリットデメリットをまとめてみました。よかったら参考に。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 通信講座 |
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| 通学講座 |
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おすすめの公務員予備校講座は?
では具体的に、2023年現在で、おすすめの公務員予備校講座はどこなのでしょうか。知名度・人気・実績で選んでみました。現在は通信講座が中心ですのですべて通信になります。
アガルートアカデミー
アガルートアカデミーとは大手予備校で教鞭を執っていた元カリスマ司法試験講師が独立して立ち上げた難関試験通信予備校です。司法試験講座・行政書士試験講座は受験生に最も支持されてると言え、実績もトップクラス。メディアCMも打っているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
公務員講座は近年受講生が増えその分合格実績も多く上がっています。国家公務員から地方公務員mで幅広く対応しており、一般枠対応講座が中心になります。
LEC
司法試験などの難関法律資格で培ったノウハウを凝縮した、質の高い講義が最大の特徴です。公務員試験の天王山である「法律科目」の解説が非常に分かりやすく、初学者でも1年前から着実に得点源へと育てることが可能です。
また、各校舎に配置された「担任講師」によるマンツーマンの進路指導や面接対策も充実。長期間の学習でもモチベーションを維持しやすく、地方上級・国家一般職を目指すなら必ず検討したい一校です。
伊藤塾
伊藤塾とは司法試験受験界最大のカリスマである伊藤真氏がLECから独立して立ち上げた法律資格予備校。業界では老舗であり大手と呼ばれるほどの規模を誇ります。
公務員講座は国家公務員や地方上級が中心となり講座を展開、長い間多くの合格者を輩出してきました。まさに名門予備校です。
スタディング
スタディングとは近年大きく受講者数を増やしてきた社会人のための資格通信講座予備校。わかりやすい講義と業界最安値の講座料金がうれしいです。有名俳優をCMキャラクターに採用、さらに受講者数を増やしているようです。
講座のコンセプトに沿って社会人のための公務員講座を各種用意されており、民間採用枠の公務員講座も開講。非常にコスパの良い講義が受講できます。
まとめ
以上、公務員予備校を利用するべき適切な時期について、大学生、高校生別で解説させていただきました。
試験別に難易度が異なるので、試験日から逆算して必要な勉強時間を確保できる時期から予備校利用するというお話をさせていただきましたが、あなたが目指す校務員になるための予備校利用時期は、
- 試験日(時期)を知ること
- その試験合格に必要な勉強時間をすること
である程度は知ることができます。
大事なポイントを繰り返させ頂きます。
その際、
- 必要以上に早期に利用開始しなくても良い
- 非現実的な勉強スケジュールは避けるべき
の2点注意して計算してみて予備校利用の際の役立てていただければと思います。
予備校利用すればそのあたりの管理も指導はあるはずですが、大学生なり高校生なりという生活をしながら勉強をするというのは想像以上に大変だと思います。勉強だけしていた受験勉強とは大違いです。
自分で管理していくのは大変な点もあるので、予備校のスケジュール管理に乗っかって極力ストレスなく、勉強が続くように無理なく進めていきましょう。