このページは「過払い金返還請求とは」の続きになります。
前のページの終わりの方で、
過払い金返還と任意整理はいろいろ比較しておいた方が、
何かと使い分けできる旨のお話をしました。

それにはまず、2つを比較しておいた方が良いです。
上のリンク先のページをまだご覧になっていない方は、
先に参照頂くことをお勧めします。でないと、お話が通じない可能性があります。

過払い金返還と任意整理は、返済中と完済後の違いだけ?

あくまで大雑把に言いますが、過払い金返還と任意整理は、
お金を手元に取り戻すか借金の元本に充当するかの違いです。

返済中だったら、元本に充当した方がいいでしょう。
それが借金を減額する方法なのですから。これが任意整理の減額

そして、もしあなたが借金を完済していたとして、
法律事務所のTVCMを観て「自分にも過払いあるかも?」と思い、
弁護士に相談してみたら、案の定、
過払い金が発生している可能性が高いってことになったとします。

完済後は返済が終わっている話ですので、借金減額という概念はありません。
手元に取り戻すしかない、ということです。これが過払い金返還です。
こちらは、事後整理ということになりますね。

過払い金返還と任意整理、実は大きな違いがある!

返済中か完済後かで同じようなことをしていると思われるかもしれませんが、
債務者本人にとって大きな違いが出ます。

それは、個人信用情報の話です。
任意整理は、典型的な債務整理なので、実行すれば、ブラック登録です。
これは、債務整理のデメリットのところでお話していることです。

他方、完済後では、しっかり契約を全うしているわけです。
任意整理のように、契約見直しをしたわけではありません。
よって、ブラック登録にはなりません。

もっとも、ブラック登録は絶対に嫌だと思って、
完済できるまで整理はよそうと思っても、
完済する前に借金で潰れてしまっては元も子もありません。
「健康のためなら死んでも良い」と言っているようなものです。

返済中の過払い金返還でもブラックにならない場合がある?

というのが以前の話でした。
基本は今でも上にある通りなのですが、実は、
返済中の債務整理でもブラック登録にならない場合があるというのです。

一定の条件をもとに過払い金返還請求をすれば、
返済中の過払い金返還でもブラック登録にはならないとされています。

それは、過払い金返還を行うことによって、残債務が0になるにとどまらず、
手元にも戻ってくる状態であれば、ブラック登録にはならないとされています。

意味お分かりでしょうか、つまり、
過払い金返還をしたら、残債務以上の過払い金が発生していた状態です。

金融庁の発言で状況が変わる

以前は、返済中の過払い金返還請求権を行使すると、
個人信用情報には「契約見直し」の備考が付いて、事故情報扱い、
ブラック登録扱いだったのですが、貸金業の所管庁である金融庁が、
各個人信用情報機関に以下の事実上の通達を出しました。

「信用情報とは支払い能力に関する情報であり、返還請求の有無は信用情報に当たらない」

このような見解を出して、個人信用情報機関に停止させたのです。

しっかり弁護士等に相談・打合せして頂きたい

大事なことなので繰り返しますが、
返済中での過払い金返還でもブラックにならない場合は、
上にある条件を満たした場合です。

ブラックに載る載らないは、任意整理なら仕方のないことですが、
もし避けられるのなら、回避したい類のもののはずです。

そのへんの調査・判断は素人では無理なので、
是非、債務整理の相談の際に弁護士にぶつけてみてください。

次のページでは、過払い金返還についてもう少しお話ししなければならない
ことがあるので、よろしければお進みください。