では、過払い金返還請求に入っていくことにしましょう。
「過払い金」とは何ぞや?については、他のページで解説しています。

そして、任意整理と強い関連性を持っていて、大部分が同じ考え方で、
過払い金が発生したり借金が減額できるようになっているのです。

ここでは、このへんについて、もう少しだけ詳しくお話することにします。
あんまりのめり込むとこんがらがるだろうし、
特に知っておく必要もないと思いますので。

グレーゾーン金利の利息を取り戻す

上のリンク先のページに、
「過払い金は払い過ぎの利息である」とあると思いますが、
それってどういうことなのでしょうか?

2006年にに貸金業関連の法律が大幅に改正になりましたが、
それ以前というのは、法律の穴をかいくぐって、
違法金利利息の支払いがまかり通っていました。

「グレーゾーン金利」って聞いたことありませんでしょうか?
これは、(旧)利息制限法の上限利率から(旧)出資法の下限までの利率帯を
いうのですが(※ 下に解説あり)、このグレーゾーン金利で支払っていた利息は、
超過分は、法定利率を超えるものですので、
本来は無効利息、支払う必要のない利息だったのです。

こういうお金って、法律を使って返還請求ができるのですね。
これを「不当利得の返還請求」といいます。
不当に得た利益を返還してくれという請求権、債権です。

つまり、債務者だった者は、この超過利息の取戻しについては、
債権者になるのです。立場が逆転ですね。

これが、「過払い金の返還請求」です。

任意整理も同じ理屈で減額する

で、なぜ、任意整理と過払い金返還請求が関連性が強いのか?

上の2番目のリンク先ページをご覧なるとお分かりになると思いますが、
任意整理の借金減額方法は、これと同じ理屈で考えていきます。
すなわち、
過払い金を借金の元本に充当して、借金を返済しやすいように減額する、と。

この任意整理と過払い金返還請求は、
ご覧のように非常に関連性が強いので比較ができ、使い分けることも考えられます。

どちらをどのように使い分けるかによって、
メリットデメリットの発生もあり得るのです。

もちろん、判断は弁護士等に委ねることになるのでしょうが、
相談前にも債務者側でもある程度認識しておくことも大事だと思われます。

そのへんの比較については、次のページで。



グレーゾーン金利の範囲は、利息制限法の年利20%(元本10万円未満の場合。10万円以上100万円未満の場合は年利18%、100万円以上の場合は年利15%)から旧出資法の刑事罰を免れる年利29.2%までです。
利息制限法の範囲ですと合法かつ有効な利率ですのでホワイト、出資法違反ですと犯罪で刑事罰あるからクロ、その間ですからグレーというわけです。

このグレーゾーン金利は利息制限法違反ですが、刑事罰があるわけではありませんでした。また、一定の要件を満たせば、債務者が任意に払った利息とみなされていました(これを「みなし弁済(旧貸金業法43条)」といいます)。これを利用して各貸金業者は違法利息を徴収していたのです。当時の貸金業者がべらぼうに利益を上げていた理由です。

現在は、関連規定は改正されて、手直し・削除され、グレーゾーン金利は事実上消滅しています。